元従軍慰安婦問題-1-

1.朝日新聞の訂正記事と、政府及び報道界反応

 イメージ 4最初の報道は30年も前のことだ。 朝日新聞は『かつて日本軍の指示により、済州島での慰安婦募集で、女性を強制連行した』と言う吉田清治氏の証言を真実として報道した。 しかし後刻、それは虚偽だったと判明した。 それは『日本軍にとって言われのない不名誉』を、朝日新聞という超有力誌が全世界に振りまくことになった。  しかし朝日新聞はそれを30年近く放置し、昨年、漸く誤報だったと認めて謝罪(?)記事を大々的に載せた。  しかし、『訂正になぜ30年もかかったのか?』と、政界やマスコミなど各界から叩かれている。
イメージ 4 これについて、私はちょっと疑問を感じる。 それは、
(1).『30年前、報道当時には、慰安婦集めに携わった人も、各界の知識人も・・・、証人は大勢いた筈だ。 それなのに、日本国政府もマスコミ界も・・・、何故センセーショナルに反論や反証をしなかったのか??』。  『朝日新聞一紙に対し、日本中は誰も何も言えなかったのか?』・・それが大問題だと思う。

(2).しかも朝日新聞は、訂正記事を載せるにしても、どうしてわざわざ 『①中・韓との火種に油を注ぐことを、 ②30年も経って、 ③歴史証人がいなくなった頃に・・・』するのか?、 しかも『④謝罪記事にしては、陳謝する気持ちが感じられないのは、どんな事情なのか?』・・・釈然としない。

(3).しかもこの訂正は【吉田証言の取り消し】だと理解する。 しかし『吉田氏には日本軍を代表する権限はないし、彼自身(人間的に)も信用できる人物でない・・・』(軍全体のことには関係ない)と言いながら、政府やマスコミ界は 何故【日本軍の行為にまで拡大して】 慰安婦問題を矮小化しようとするのか?。 ある政府閣僚(多数)に至っては、『村山談話河野談話の見直し?』理由まで、朝日新聞誤報と関連づけようとする・・・。

イメージ 4そんな訳の分らぬ吉田氏一人に日本の政情は引っ掻き回されたのか・・・?と思うと、余りにも情けない。 朝日新聞社も、そんな外圧で、訳の分からない謝罪?文を載せ、自らの主張もトーンダウンするのでは、この【訂正】自体が却って誤報になる・・・。
         (全文; ”私の歴史観” )