”歴史認識”問題

竹島領有権問題とか、朝鮮人慰安婦問題とか、尖閣諸島問題とか、安重根記念館問題とか・・・、韓国や中国が言えば、日本の政治家はすぐ歴史認識の違いとか歴史認識に結びつけようとする。

しかしちょっと考えて見たい。
私たち日本人は、『尖閣諸島は日本固有の領土だ』と信じている。 なぜだろう? テレビでもラジオでも、新聞でも偉い先生方が、一糸乱れずそう言っているからである。  しかしそれ以外の理由ははっきりしない。 それなのに、中国側がどう説明しようが、何と言おうが、耳を貸す人は皆無に等しい。
 しかしそれは中国内でも、韓国内でも事情は同じである。 しかも彼らは小学校から教育されているから、その信念は日本人よりももっと強い。

しかし、本当に日本固有の領土と言いながら、歴代政府はどうして灯台とか、船舶の避難施設とか何にも造らなかったのか、理由は何だろう?  竹島だって韓国はとっくに立派な施設を設けて既成事実化している。
国家間の歴史認識の違いは明らかでも、日本の政治家が、『歴史認識の共有化』などと言うのは何の意味があるだろう?
歴史は、時の権力に書き替えられ、時勢の願望が加えられながら受け継がれる。
例えば、原発事故だって、時の権力により、当時の真相は3年間でかなり消され~、再稼働の願望はかなり強められながら現在に至っている。 この先10年、20年後には、事故発生当時のことはどんな認識になっているだろう・・・? 歴史は歪曲しながらひき継がれるから、過去の歴史の真実は【各自で想像する】以外には存在しない

歴史研究者たちが後刻、過去の歴史を再検証するとしても、肝腎な証拠が隠滅され、願望が付加され、然る後、領土問題や、慰安婦問題を、国家間で見直しても・・・それぞれに都合が良く、相手を攻撃する為のストーリーを組立てあうだけだろう。

だけど、これらの紛争は『歴史認識の問題・・・云々』と軽々しく言う前に、尖閣はどうして、これまで石原都知事が言い出すまで放置していたのか?、 竹島にはどうして数年前、島根県が領土宣言するまで静観していたのか・・・?その歴史経過の方がもっと検証されるべき問題だろう。
 現在に至っては、解決策は、外交、経済、技術などの何かで、(紛争内容より大きい) メリットを、両国が共に産み出す方策をじっくり考えることしかないだろう !!